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【 学力 = 時間 × 情熱 × 効率 】   この黄金の方程式にしたがって、あなたの学習の情熱と効率を盛り上げることを目的としたブログです。 大学受験、中学・高校受験から日々の授業・資格取得まで幅広くご活用ください。

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プロフィール
HN:
アージー
年齢:
36
性別:
男性
誕生日:
1988/02/24
職業:
京都大学理学部2回生
自己紹介:
 初模試2000位→最高33位まで上げ、京都大学に現役合格した「人造の天才」
 好きなことわざは『為せば成る 為さねば成らぬ 何事も、成らぬは人の為さぬなりけり』
 更なる飛躍に向けて日々精進中

全ページ、リンクフリーです。

日記:変な京大生の部ログ
書評:書評な部ログ
コラム:虎の巻
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私が高校に寄せた合格体験記の原文です。実際には紙面の都合でこの半分の長さに縮めました。

なお、当ブログの内容は、この合格体験記の内容も転用しているので、かぶっている部分も多々あります。それをご了承いただいた上でお読みください。


1年生最初の模試では2000位でした。3年生の模試では100位でした。(浪人生が入ってからは2,300位くらいにまで落ちてます。)

多分、これは3年あれば順位が20分の1になる、という目安ではないかと思います。もちろん、真面目に取り組んだ場合です。この目安に沿えば、初め2万位だった人は2000位です。東大に入れます。最初20万位だった人は2万位です。国立・早慶に入れます。

何が言いたいか、と言えば、高校入学時の成績なんてあてにならんよ、ということです。

私の場合は最初2000位だったわけですが、最初の模試までの3ヶ月ほどの間も真面目に勉強してます。ですから、もしも高校入学直後に模試をやっていたならば、もっと順位は低かったと思います。


別に、勉強しろ、とは言いません。ただ、勉強はした方がいいよ、とは思います。なぜならば、勉強していい大学に入った方が後々有利だからです。

学歴をそんなに重視しなくなったとはいいますが、それでもいい大学を出たほうが「有利」であることは間違いありません。

「いい大学を出てなくても成功しているじゃないか」と言われるかもしれません。もっともです。しかし、それは、その人が何年も必死になってやった結果です。まず間違いなく、普通に受験勉強をするのの5倍は辛い思いをしてきたことでしょう。その上、そうした成功を収めるには、才能と運、そして度胸が必要です。

その点、受験勉強はどうでしょう。よっぽど間違った勉強の仕方をしない限り、必ず結果が出ます。

運と才能、度胸がある人間は高校やめて会社でも興せばいいと思います。東大卒だろうが、中卒だろうが、同じ1億稼ぐのであれば何の違いもありません。違いがあるとすれば、自分で会社を興して成功するよりも、東大を卒業する方が100倍簡単だ、ということくらいでしょうか。当然、東大に入るのは難しいです。けれど、毎年3000人は必ず入るんです。それに対して、会社を興して成功する人間は毎年100人もいないでしょう。

さて、ここまで読んで、東大なんか楽勝なのか、と思ったあなた、それは違います。東大に入るのは全然楽勝じゃないです。何せ、何十万人という受験生の中からたった3000人しか入れないんですから。

矛盾しているように感じますか?でも、これは比較の対象が違うだけです。確かに難しいけど、自分で会社を興すよりは簡単だ。そういう意味で、勉強はした方がいいよ、というのです。


さて、ここから私自身の話に移るわけですが、人は成功よりも失敗から多くのことを学ぶものなので、後悔していることを先に書きます。

まず、赤本は早めにやっておくべきでした。なんせ初めて1年分の問題を通してやったのが、3年の2月、実に入試の3週間前でしたから。これは致命的に遅すぎました。模試の判定に安堵して、余裕だろう、と思って赤本をやってみたら、合格最低点に50点近く届いていなかったのです。いやぁ、ビビリました。こんなことにならないように、せめて3年の夏休みには必ず通してやっておくようにしましょう。


上の話と連動するのですが、模試の判定はあまりあてにしないほうがいいです。確かに目安にはなるのですが、しょせん判定というのはその時点での相対値ですから、自分が絶対的に合格できる、という指標にはならんのです。

実際、E判定で合格したり、A判定で落ちたり、ということもあるそうですからね。精神状態によっては、試験場ではプラスマイナス100点くらいは変わるもんだと思います。私自身、本番に強いタイプであるおかげで、赤本をやった限りでは合格最低点を1度しか超えていない(!)にもかかわらず、本番では自己採点で安全圏を軽く超えましたから。ですので、そういう精神面も養っておくといいと思います。(どうやって精神面を養えばいいかについては、ビジネス書コーナーによくおいてあるので、それを読めばいいでしょう。)


次に、単語の重要性です。私は単語の重要性に入試の2週間前に気づきました。これまた遅すぎです。単語は1日に100個も200個も覚えられるものではないですから、時間のあるうちから少しずつやっていくほうがよいでしょう。そのときは後述の暗記の方法を使うことをおすすめします。

単語数の目安ですが、多ければ多いほどいいです。多く知っていて損になることはまずありません。といっても目安があったほうがよいでしょうから、参考までに言えば、最低4000、国立5000、医学部/東大/京大6000、7000あれば英語を得意教科にできる。というくらいでしょうか。多いと思いますか?でも、これを1ヶ月で覚えろというわけではないのです。最低でも1年ありますから、その中でできる限り覚えればよいのです。ただしあくまで目安なので参考までに。


で、最後は「ドラ○ン桜」の話にしましょうか。あれはなにげなくいいこと言ってますよ。ああいうのを妄信して突っ走れるタイプは、受験では成功できると思います。ただし、「突っ走る」てのが大事です。結果が出ない、とかウジウジ悩む人間はダメです。結果が出ないなら、何で結果が出ないのか分析して改善していけ、と。

それでドラゴン○の中で、多分「数学は暗記だ」みたいなことを言ってたと思うんです。あれは正しい。もちろん丸暗記ではダメです。覚えるべきは、解答の流れ。なぜそういう解答が出来上がるのか、そのポイントとなる部分を押さえねばならんのです。って言っても、最初はそのポイントがどこか分からんでしょうから、ひたすら覚えて、ひたすら解くことをやらんきゃだめかなあ、と思います。そのうちコツをつかめることでしょう。


じゃあ、次にぜひ実践していただきたい方法をお伝えします。

一つ目は暗記の方法、エビングハウスの忘却曲線という実験結果にアレンジを加えたものです。(私が読んだことのある受験ノウハウでこの実験について言及しているのを見たことが無いのですが、これってもしかして古いのかなぁ。)

さて、暗記は反復です。一回で覚えられる人間はまずいません。(たまにいるらしいけどね、うらやましい。)というわけで反復が必要なわけですが、それにもどのような反復をすれば効果的か、というのがあります。

寝る前にその日勉強した内容を復習(30分)、翌朝に前日勉強した内容を復習(30分)、土日にその週勉強した内容を復習(3時間)、長期休暇にその学期に勉強した内容を復習(数日)

以上です。これをやれば、最低でも十数年はもちます。10の労力で覚えたものを忘れてしまっては、もう一度10の労力で覚えなおさなければいけません。しかし、2,3の労力で復習すればそれだけで記憶に定着するのです。どっちが得か・・・分かるよね?


二つ目は現代文の勉強法です。これは個人的にぜひとも実践して欲しい!というのも、私自身がこの方法を始めたのが入試の1ヶ月前くらいからだったので本当に効果があるのかどうかいまいち確証が持てないのです。おそらく、これが現代文の(唯一の)勉強法だろう、と思っているのですが、なんだか確信できない。というわけで、みなさんこの勉強法の実験台になってください(笑)

さて、その方法とは「うまい人をまねる」これだけです。

まず、何でもいいので現代文の参考書を買ってきます。そしてその本を1回読みます。次に、その本の中で述べられている読解のポイントを全部ノートに書き出します。そして、その本が、問題・解答例・解説という構成になっている場合は、問題文中のどの部分を根拠にしたのか、が分かるようにマーカーで線を引きます。2,3日おいたあとに、マーカー部分を手がかりに自分で解答します。

って、言葉で言っても伝わらん。とにかく「まねる」ことを意識して、どうすればいいのかを自分で考えながら取り組んでみてください。


三つ目は、本を読みましょう、ということです。

「何で、勉強の話なのに本?」と思うかもしれませんが、「本を読むと頭がよくなります」。本当です。最近の脳科学研究では、読書(特に音読)と単純計算(100マス計算とか)をしているときに、脳が非常に活性化するそうです。

私は、脳も筋肉も変わりないと思っています。使えば強くなるし、使わなけらば廃れる。そういうもんだと思っています。

だから本を読みましょう。頭がよくなって、その上、知識も習得できる。まさに一石二鳥。ちなみに同じ読むならビジネス書を薦めます。特に「時間術」関連の書は時間に追われる学生にとって、大きな効果があると思います。これで一石三鳥ですね。


もう一つ大事なことがあります。それは「目的と手段を混同しない」ことです。

たとえば、勉強することは目的ではありません。目的は学力を上げる(そして、大学へ行く)ことでしょう。だから、勉強しなくても学力が上がるのであれば勉強をする必要はありません(残念ながら、今のところそういううまい話はありません。)この点を間違えると痛い目にあいます。

私は絶えず「どうすれば効率が上がるか」を考えてきましたが、それも全て「どうすれば学力が上がるか」という問いから来ています。学力を上げるには、勉強せねばならない→しかし、長時間勉強するのはいやだ→じゃあ、効率を上げよう→効率を上げるにはどうすればいいか?ということから、「どうすれば効率が上がるか」という問いになるのです。ここで注意しいただきたいのは、「効率を上げる」ことも手段に過ぎない、という点です。同時に「長時間勉強する」のも手段に過ぎません。ちまたの受験ノウハウで「効率が大事だ」というのは、すべてこういう意味なのです。これを間違えると・・・効率ばかりを追い求めて、学力は上がらない。という結果にもなりかねませんので、注意しておきます。

なお、この「目的と手段を混同しない」というのは勉強だけでなく、他のあらゆる面に応用が利きますので、覚えておいて下さい。


最後に、一番大切なことを伝えておきます。それは「自分で考える」ということです。

「はぁ?当たり前じゃん。何言ってんの、こいつ」と思ったかもしれませんが、この「自分で考える」ということができていない人は本当に多いと思います。

私は問題を解くときの話をしているのではありません。「どうやったら、自分の成績を伸ばすことができるのか」それを「自分で考えろ」と言っているのです。

世の中には、かなりの数の受験ノウハウがあります。で、困ったことにそれらの受験ノウハウのほとんどが、そこで紹介する方法が一番優れた方法だと思って書いています。(そりゃそうですね、自分の方法がダメだと思ってたら、わざわざ本にして発表したりしません。)

しかし、有名な本だからといって、その中に書いてあるノウハウがそのまま万人に通用するわけではありません。なぜなら私とあなたは違う人間です。違う人間なのに、全く同じノウハウが通用するわけがないではありませんか。

そして、これらのノウハウが万人に通用しないもう一つの理由があります。それは、私とあなたでは持っている背景が違う、ということです。背景というのは、生い立ちとか考え方とか知識量とかそういうことです。同じ「単語は大事」という言葉でも、生まれも育ちも日本人の人と、小学生の時からアメリカで暮らしている人とでは、その言葉のもつ意味が全然違ってきますよね。そういう背景が違う以上、言葉では全てを伝えられないのです。

だから、本当に自分に適した方法を見つけるには「自分で考える」しかないのです。

ただし、ノウハウ本も結構役に立ちます。違う人間とはいえ、種としては同じ「人間」ですから。だいたい8割くらいは使えると思いますよ。残りの2割は自分で考えてください、ということで。当然、私が上で書いてきたこともそういう参考程度に考えてください。



以上、原稿用紙10枚以上あります。あほか。誰が読むんだこんなもん。

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無題
いつもこのサイトを励みに勉強してる者です。
10枚以上の原稿分を打つのはとても大変だったろうと
が読んでてとっても為になりました!
ありがとうございました!これからも精進していきたいと思います。
くつした 2010/02/01(Mon)12:48:14 編集
無題
↑すいません大変だったろうと思いますが
でした;
くつした 2010/02/01(Mon)18:48:30 編集
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